結合している原子間のポテンシャルエネルギーは,しばしば量子論的調和振動子で近似され,振動エネルギーEは次式で与えられる。E=(n+1/2)hv。ただし,nは振動の量子数(0から始まる正の整数),hはプランクの定数,vは周波数(cm-1)である。基底状態(n=0)でのエネルギーはE=(1/2)hvである。これは分子が絶対0度にあってもなおもつエネルギーであり,ゼロ点エネルギーと呼ばれる。化学反応に伴う同位体分別は,同位体分子が同一のポテンシャル曲線の異なるゼロ点エネルギーをもつことに起因する。
執筆者:日下部 実
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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