反小説(読み)はんしょうせつ

精選版 日本国語大辞典 「反小説」の意味・読み・例文・類語

はん‐しょうせつ‥セウセツ【反小説】

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] anti-roman の訳語 ) =アンチロマン
    1. [初出の実例]「小説的形式が現実の新たな相に対して、無力になる時、必ず才能ある作家によって、作りだされる反小説の一典型だ、ということになる」(出典:佐藤春夫による文学論(1958)〈中村真一郎〉五)

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世界大百科事典(旧版)内の反小説の言及

【ヌーボー・ロマン】より

…もちろん,個々の小説家の活動が進むにつれて,さまざまな変奏が付け加えられるが,出発点がそこにあったという事実は動かせない。言い換えれば,それは新しい小説形式を探究することであり,J.P.サルトルがサロートの《プラネタリウム》に寄せた序文(1959)において,小説それ自体について反省する小説,すなわちアンチ・ロマン(反小説)の出現を指摘したのは,たしかに正確な鋭い観察であった。そして小説形式についての反省は,その後さらに進められることになり,60年代になると,フィリップ・ソレルス,ジャン・リカルドゥーらによって,小説の書き方や言語の特性を主題とする作品が現れるようになる。…

※「反小説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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