房状雲(読み)ふさじょううん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「房状雲」の意味・わかりやすい解説

房状雲
ふさじょううん

雲の国際分類表のなかの種の一つ。陰のない小さい房または草むらの形をし、白くて氷晶の尾流を伴うことがある。巻雲(けんうん)、巻積雲などに多くみられ、房状から鉤(かぎ)状へと移行することがある。上層の谷の通過後発生する場合が多い。房状高積雲は小さい積雲片雲と似ているが、底が不ぞろいでまばらに散らばり、陰のない白い球のようにみえる。分布が組織的でなく、上層に寒気が入りつつあるときによく発生する。

[藤原滋水]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android