…室町期には,香(こう)の物,奈良漬といったことばが現れてくる。前者は,みその異名を〈香(こう)〉というところから,本来はみそ漬をいったことばだとされるが,漬物の総称として使われるようになり,香香(こうこう),新香(しんこう),おこうこ,おしんこなどとも呼ばれるようになった。後者は,名酒の産地であった奈良のかす漬を他地方のかす漬と区別して呼んだ名と思われるが,これもまもなく野菜のかす漬の別称のようになった。…
※「新香」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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