火炎土器

山川 日本史小辞典 改訂新版 「火炎土器」の解説

火炎土器
かえんどき

縄文中期中葉に新潟県の信濃川・阿賀野川流域に成立した土器様式。鶏頭冠(けいとうかん)または王冠型の大型把手(とって)と半肉彫の隆帯で描かれた曲線文様に特色がある。鶏頭冠把手の縁や口縁部に配された鋸歯(きょし)状の装飾が燃えさかる炎に似るところから命名。福島県会津地方では,火炎土器と大木(だいぎ)式の融合した独特な土器群が派生した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android