普及版 字通 「霑」の読み・字形・画数・意味
霑
16画
[字訓] うるおす・うるおう・ぬれる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は沾(てん)。沾に沾濡の意がある。〔説文〕十一下に「雨ふりて(うるほ)すなり」とあり、雨に濡(ぬ)れて色がうつることをいう。また、ことが次第に深く及ぶことをいう。
[訓義]
1. うるおう、うるおす、しめる、ぬれる。
2. ひたる、ひたす、ゆきわたる、次第に深く及ぶ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕霑 ウルフ・カウフル・キヨシ・ソソグ・ヒタス 〔立〕霑 フルキ・カフル・ソソグ・ウルホス・ヨシ・イサギヨシ・キヨシ・タフトク
[語系]
霑tiam、沾thyam、漸dziamは声義近く、漸とは次第にひたることをいう。tziam、(浸)・tzimも声義近く、みな次第に沾濡の及ぶことをいう。
[熟語]
霑渥▶・霑衣▶・霑▶・霑恩▶・霑化▶・霑汗▶・霑凝▶・霑襟▶・霑衿▶・霑灑▶・霑漬▶・霑濡▶・霑潤▶・霑酔▶・霑接▶・霑窃▶・霑足▶・霑貸▶・霑滞▶・霑被▶・霑沐▶・霑賚▶・霑露▶
[下接語]
渥霑・恩霑・化霑・巾霑・均霑・潤霑・深霑・仁霑・霜霑・沢霑・泥霑・普霑・乱霑・涙霑・露霑
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報