ちょんきな(読み)チョンキナ

デジタル大辞泉 「ちょんきな」の意味・読み・例文・類語

ちょんきな

狐拳きつねけんの一。合いの手に「ちょんきなちょんきな、ちょんちょんきな、ちょんがなのはで、ちょちょんがほい」などと唱えながら、その声が終わるのを合図に拳を打つもの。

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精選版 日本国語大辞典 「ちょんきな」の意味・読み・例文・類語

ちょん‐きな

〘名〙
狐拳(きつねけん)一つ。「ちょんきなちょんきな、ちょんちょんきな、ちょんがなのはで、ちょちょんがほい」などと唱えながら拍子をとり、その声が終わるのを合図に拳を打つもの。
人力車のこと。人力車を引くときの掛け声からか。
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初「そのあげ句が人力車(チョンキナ)小塚原へおしだそうと成と」

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世界大百科事典(旧版)内のちょんきなの言及

【裸】より

…褌(ふんどし)1本で走りまわった飛脚や人足,馬丁,駕籠(かご)かきの習俗は,明治時代の労働者に引き続き残っていたし,相撲は国技である。けれどもシュトラッツが特に驚いたのは,民衆舞踊〈ちょんきな〉を観たときで,少女たちが踊りながら脱衣して全裸となり,さらに続けて踊りながら着物を身につけて去った後,観衆がもっぱら舞踊のしぐさを評し合ったが,裸身については一言も触れなかったことだった。彼は1894年の京都美術展に出品された裸婦の絵に当時の人々が示した嫌悪も例にあげて,日本人が高い芸術的感覚をもちながらも,裸に対しては自然人の見地を固守し,裸体の美を理解していないと結論する。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」