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合図/相図 アイズ

デジタル大辞泉の解説

あい‐ず〔あひヅ〕【合図/相図】

[名](スル)身ぶりなどで知らせること。前もって取り決めた方法で物事を知らせること。また、その方法や信号。「―を送る」「を振って―する」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

合図
あいず

何事かをしようとするため、あらかじめしておく取り決め。この原義から発展し、互いに約束した方法で物事を知らせる行動や、あらかじめ取り決めておいた知らせるための方法や信号なども合図とよぶ。
 合図は日本に古くからある観念で、当事者間で合意し責任をもたなければならない約束のことである。古来「合図をさす」「合図をとる」「合図を定める」という表現は、「約束する」ことを意味していた。合図の語源が「相指図」であるといわれているが、このことをみても、約束であることがわかるであろう。ただ、一般の約束と合図が少し性格的に異なるとすれば、現在あるいは今後しようとすることが、たとえば戦闘において貝や太鼓でする合図の場合のように、タイミングが重要な点であって、タイミングを外してしまうと、まったく同じ行動をしても、行動の意味も効果も薄れたり、的を外してしまう。したがって、合図を出すほうも受けるほうも、タイミングを外さないように緊張していなければならないし、誤ってタイミングを外した場合、一種の責任さえ生じる性格のものである。わかりやすい例でいえば、野球でヒット・エンド・ランの合図(サイン)が出ているのをバッターが見落とし、ランナーが二塁に刺される場合がこれにあたるだろう。このように、合図には当事者同士の息のあった行動や連携が要求される。そこがまた、約束したことを取り決めに従って履行していけばいい約束と、この合図とが少し異なる点でもあろう。またこれは互いの意志を通じさせるための信号とも違う点で、合図には見落としはあっても見間違いや誤解はありえない。以上を要約すれば、合図とは、成功・不成功を賭(か)けて行う何事かをうまく運ぶため、あらかじめ取り決めておいた方法や信号で、タイミングと息のあった行動や連携を行わせるものといえよう。
 では、現代社会において、このような合図はどのように存在しているか。たとえば、着地した飛行機を所定の場所に誘導し停止させる場合、誘導員の合図に操縦士は従う。ドアは、飛行場側と機内側との合図が取り交わされたとき初めて開かれる。安全のためである。交響楽団や合唱団は、指揮者の手の合図で演奏や合唱を開始し進行させ終了させる。音楽ではハーモニーがだいじだからである。テレビでは、フロア・ディレクターは「キュー出し」とよばれる合図で放映を開始し、動きが遅いときは手をぐるぐる回して速め、反対に時間を引き伸ばしたいときは手を左右に引き伸ばす動作で遅らせ、両腕を数回交差させて終了させる。テレビでは秒分がきわめて重要だからである。証券取引所やせり市では手ぶりを使う。声よりも手ぶりの合図を見たほうが、より確実で、せりの動きがリズムにのるからである。スポーツではとくに合図が多用される。陸上競技や水泳などのスタートの合図のピストルや、サインとよばれる集団競技の合図などで、スポーツではタイミングや連携がとくにたいせつだからである。
 このほか、日本の手打ち式の手打ち、慶弔時の号砲、船のドラ、開会式のファンファーレなど、儀式化した合図もある。集団の意志や行動を統合する合図は、人類の昔から存在しており、儀式化するのも当然のことであろう。
 また合図は、あらかじめ取り決めてある手段でシンボル的に伝えるものなので、伝達は単純化された表現をとることが多い。夜の戦闘で敵味方の判別のため「山」といえば「川」と答える式の合いことばによる合図もあるが、一般的には正常なことばでなく、叫び、動作、音、光、煙などが多く用いられる。いわば、取り決めによって意味をもつものなので、その取り決めを知らない他者には少しも意味がわからないのが特徴である。[深作光貞]

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世界大百科事典内の合図/相図の言及

【鉄道信号】より

…鉄道において,列車の運転の指示,あるいは従事員間の意図の伝達などに用いられる信号,合図などの総称。日本国有鉄道では,鉄道信号を形,色,音などによって,列車または車両に対し一定区域内を運転するときの条件を指示する〈信号〉,形,色,音などによって,従事員相互間で合図者の意図を相手方に伝える〈合図〉,形,色などによって,設備の状態を現示する〈標識〉の三つに分けている。…

※「合図/相図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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