と言って(読み)トイッテ

デジタル大辞泉 「と言って」の意味・読み・例文・類語

と‐いって【と言って】

[連語]
(「これ」「なに」「どこ」に付き、あとに打消しの語を伴って)特に…ない、という意を表す。「これと言って、楽しみはない」
(「…からといって」などの形で、あとに打消しの語を伴って)前述事柄と矛盾する内容を述べる意を表す。…という理由があっても…でない。「貧乏だからと言って、不幸だとは限らない」
接続詞的に用いて、逆接の意を表す。とはいっても。だけれど。「この仕事は単純だ。と言ってだれにでもできる仕事ではない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「と言って」の意味・読み・例文・類語

と 言(い)って

滑稽本八笑人(1820‐49)四「おめへのいひなさる通り蛍がりに出る人もなし、といって場所をかへるもひけふだから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android