べきや

精選版 日本国語大辞典 「べきや」の意味・読み・例文・類語

べき‐や

(助動詞「べし」の連体形「べき」に、助詞「や」の付いたもの)
[一] (「べき」は係りの「ぞ」の結び、「や」は詠嘆終助詞) …そうなものよ。…はずだなあ。
源氏(1001‐14頃)蜻蛉「まことに、心ばせあらむ人は、わがかたにぞよるべきや」
[二] (「や」は疑問または反語の意を表わす係助詞) …であろうか。…てよかろうか。係助詞「や」は本来終止形「べし」に付く。「べき」に付くのは中世以後の用法
※金刀比羅本保元(1220頃か)中「合戦の庭に出て、敵の強ければとて、しりぞかんにおいては、軍の勝負有べきやは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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