アサヒエビグモ(英語表記)Philodromus subaureolus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アサヒエビグモ」の意味・わかりやすい解説

アサヒエビグモ
Philodromus subaureolus

クモ綱クモ目エビグモ科。体長は雌5~6mm,雄3~5mm。体は淡黄褐色またはベージュ色で明瞭な斑紋がなく,歩脚は横に伸び細長い。網を張らず,敏捷に走りまわってハエなどの小昆虫を捕食する。しばしば糸を風に流して移動する。成体夏期に出現し,雌は葉上に卵嚢を付着してその上で保護する。草原山道の脇の草木の葉上に生活し,都市の庭木などにも数多くみられる。北海道から九州に分布する。日本には約 10種の同属種が知られ,その半数は本種と見分けがつきにくい。 (→クモ類 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android