アムリ遺跡(読み)アムリいせき(英語表記)Amri

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アムリ遺跡」の意味・わかりやすい解説

アムリ遺跡
アムリいせき
Amri

パキスタンのインダス川右岸に近い遺跡。 N.マジュムダールが 1929年に,J.M.カザルが 59~62年に調査。この地に残存するインダス文明に先行する金石併用時代の文化はアムリ文化と呼ばれ,前 3000年頃と考えられる。アムリ文化土器は平行線や格子目などの幾何学文様を主とした彩文土器で,道具は銅,チャート,骨でつくられている。テラコッタ土偶はない。上にインダス文明およびそれ以降の層がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android