ダンチク(暖竹)(読み)ダンチク(英語表記)Arundo donax; giant reed

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダンチク(暖竹)」の意味・わかりやすい解説

ダンチク(暖竹)
ダンチク
Arundo donax; giant reed

イネ科の大型の多年草で,ヨシタケともいう。日本の暖地およびヨーロッパ南部に分布し,暖地の海辺または河岸などの砂地に群生する。根茎は短く匍匐し,年を経ると木質化する。稈は叢生し,中空で強硬であるが,2~3年で枯れることが多い。淡緑色で大型の葉が互生し,葉の基部は鞘となり茎を包む。秋に稈の頂部に,円錐花序をなして紫色の花を多数つける。チクとはいうがササ,タケの類ではない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android