テンニンギク(天人菊)(読み)テンニンギク(英語表記)Gaillardia bicolor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テンニンギク(天人菊)」の意味・わかりやすい解説

テンニンギク(天人菊)
テンニンギク
Gaillardia bicolor

キク科一年草。北アメリカのアリゾナ,ニューメキシコ地方の乾燥地の原産で,原産地では多年生であるが,園芸植物としては一年草として栽培される。茎は高さ 30~60cmで直立し,上部で分枝する。葉は互生し,へら状で縁に切れ込みがある。7~10月,径約 4cmの黄色と紫紅色またはえんじ色の複色の頭状花を開く。頭花の外周に並ぶ舌状花の基部が濃色をするためである。近年は近縁オオテンニンギク G. aristataやその交配品種のほうが多く栽培され,全部が舌状花となったいわゆる八重咲きなどもある。

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