ピュグマイオイ(英語表記)Pygmaioi

改訂新版 世界大百科事典 「ピュグマイオイ」の意味・わかりやすい解説

ピュグマイオイ
Pygmaioi

ギリシア伝説で,アフリカインドに住むと想像された矮人族。その名は〈1ピュグメpygmē(肘から拳までの長さ,約35cm)の背丈の者〉の意とされ,英語のピグミーなどの語源となった。彼らは越冬のために北方から飛来するツル,またはコウノトリ死闘をくりひろげることで名高く,そのありさまを描いた多くの壺絵では,醜悪な顔と大きな男根の持主として表現されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のピュグマイオイの言及

【ピグミー】より

…アフリカの熱帯降雨林に居住する採集狩猟民。名称はギリシア伝説のピュグマイオイに由来する。カラハリ砂漠のサンとならび,かつてはアフリカ大陸の広い地域にわたって分布していた。…

※「ピュグマイオイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android