ミソン(美山)(読み)ミソン(英語表記)Mĩ-so'n

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミソン(美山)」の意味・わかりやすい解説

ミソン(美山)
ミソン
Mĩ-so'n

中部ベトナムダナン南東にあるチャンパ遺跡の中心地。古代チャンパの宗教的中心地で,ドン・ジュオン (東陽) と並ぶ重要遺跡。4世紀末にはバードラバルマン王によって神殿が建設されていたことが碑文から知られる。この遺跡群は4世紀末以来チャンパ王国の諸王が,インドから伝来したヒンドゥー教仏教を信仰したことを示す。 15世紀後半にチャンパがベトナムに滅ぼされて以後,久しくジャングル中にうずもれていたが,19世紀後半以後,フランス人学者の探検と調査研究によって,その存在と重要性が明らかにされた。 1999年世界遺産の文化遺産に登録。

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