諸王(読み)しょおう

精選版 日本国語大辞典 「諸王」の意味・読み・例文・類語

しょ‐おう ‥ワウ【諸王】

〘名〙
多くの王たち。諸国の王。〔後漢書‐朱祐伝〕
皇族ではあるが、親王の宣下(せんげ)もなく、姓も賜わらず、臣籍にもはいらない皇子皇孫などの称。
令義解(718)官位「諸王。諸臣

おお‐きんだち おほ‥【諸王】

〘名〙 (「きんだち」は「きみたち」の変化した語) 諸王をいう。→大君(おおきみ)③。〔観智院本名義抄(1241)〕

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デジタル大辞泉 「諸王」の意味・読み・例文・類語

しょ‐おう〔‐ワウ〕【諸王】

多くの王。諸国の王。
親王の宣下がなく、また、臣籍にも入らない皇子・皇孫。

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世界大百科事典(旧版)内の諸王の言及

【皇族】より

…すなわち中国の制に倣って,皇兄弟姉妹および皇子・皇女を親王とし,皇孫・皇曾孫・皇玄孫をとし,皇玄孫の子たる五世王は,王名を称することはできるが,皇親の範囲に入らないと定め,女子については内親王・女王の称も用いた。また二,三,四世王を親王に対して諸王と総称した。なお親王・王の配偶者は,内親王・女王でない限り,皇親とは認められなかったらしく,明治の皇室典範において初めて皇族と定められた。…

※「諸王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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