リエージュ州(読み)リエージュ(英語表記)Liège

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リエージュ州」の意味・わかりやすい解説

リエージュ〔州〕
リエージュ
Liège

ベルギー東部の州。州都リエージュ。フランス語系住民が主であるが,東部のオイペン=マルメディ地区 (1920年までドイツ領) ,モレネ地区 (20年まで中立地区) では現在もドイツ語が広く使用される。北西部のエズベー高原からムーズ河谷を経て東部アルデンヌ高原にまたがる州域は,長くリエージュ司教公領の中心部を占め,古い伝統,ムーズの水運,資源,交通の便などに恵まれ,ムーズ河谷を中心に,コークス鉄鋼,非鉄金属,機械,化学など,国内最大の重化学工業地域を形成。リエージュ東南東のベルビエは,国内第1の羊毛工業都市。農業も盛んで,コムギテンサイのエズベー高原,酪農と園芸のムーズ河谷,酪農と果樹のエルブ地方高原,牧畜のアルデンヌ高原に大別される。ウルト河谷は保養地として有名。面積 3862km2。人口 99万 9646 (1991) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android