デジタル大辞泉
「一大事因縁」の意味・読み・例文・類語
いちだいじ‐いんねん〔‐インエン〕【一大事因縁】
1 仏語。仏がこの世に現れた最も大切な目的。あらゆる人々を導き、生あるものすべてを救うという目的。
2 悟りを開くきっかけ。
「この薄をいぶかしく思ひけるやうに、―をぞ思ふべかりける」〈徒然・一八八〉
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いちだいじ‐いんねん【一大事因縁】
〘名〙
① 仏語。仏がこの世に出現するに当たって目あてとした
最大の目的をいう。「
法華経‐
方便品」に示されている
言葉で、いっさいの生あるものをして仏の
知見に目ざめさせることだとされる。
※
正法眼蔵(1231‐53)
授記「唯以
二一大事因縁
一故出現といふなり」
② 転じて、悟りを開くきっかけ。
※
徒然草(1331頃)一八八「この薄
(すすき)をいぶかしく思ひけるやうに、一大事因縁をぞ思ふべかりける」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報