知見(読み)チケン

デジタル大辞泉 「知見」の意味・読み・例文・類語

ち‐けん【知見/×智見】

実際に見て知ること。また、見聞して得た知識。「―を広める」
見解見識。「―を異にする」
(智見)仏語事物に対する正しい認識。また、知識によって得た見解。正智見。
[類語]教養知識がく学問学識学殖がくしょく蘊蓄うんちく素養見識知性常識造詣博識博学碩学篤学有識該博博覧強記

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精選版 日本国語大辞典 「知見」の意味・読み・例文・類語

ち‐けん【知見・智見】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 知ることと見ること。見て知ること。多く、神仏衆生の姿や願いなどを知る意に用いる。
    1. [初出の実例]「妙偈加持、早証知見之源」(出典:性霊集‐七(835頃)為前清丹州亡妻達親)
    2. 「仏神能く知見し御座(をはしま)さねば、我が企る処も成らず」(出典:太平記(14C後)二七)
  3. 知識によって立てた見解。または正しい真実の智慧。
    1. [初出の実例]「応得者。謂諸行及別相知見」(出典:勝鬘経義疏(611)一乗章)
    2. [その他の文献]〔法華経‐方便品〕
  4. 知識。見識。
    1. [初出の実例]「孔孟以後、能識仁者鮮矣。蓋非知見之不一レ及、特無其徳也」(出典:語孟字義(1705)上)
    2. 「ひたすら読書を勤むる中には知見(チケン)もひらけ材殖も出来て」(出典:授業編(1783)七)
    3. [その他の文献]〔漢書‐文帝紀〕

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普及版 字通 「知見」の読み・字形・画数・意味

【知見】ちけん

知識。見解。明・李贄〔史綱評要、宋神宗皇帝〕介甫(王安石)の(へい)は、人からざるに坐す。故に君實(司馬光)の快の言も、聞えざるが如し。然れども豈に但だ介甫のみならんや。そ稍(すこ)しく知見は、(み)な是(かく)の如し。

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