万八(読み)マンパチ

デジタル大辞泉 「万八」の意味・読み・例文・類語

まん‐ぱち【万八】

《万の中で真実なのはわずかに八つだけの意》うその多いこと。いつわり。千三つ
いけ年を仕って何も―を極めるにや当りません」〈鏡花・註文帳〉
異称
「私は常々酒を好き候ふ故、日用の―と申し候」〈浄・当麻中将姫〉

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精選版 日本国語大辞典 「万八」の意味・読み・例文・類語

まん‐ぱち【万八】

〘名〙
① (万に八つしか本当のことがないの意) うそ。でたらめ。また、よくうそをつく人。
浄瑠璃神霊矢口渡(1770)四「世に万八といふ事は、此男より始りける」
② 酒の異称。〔俳諧・やつこはいかい(1667)〕

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