上村進(読み)かみむら すすむ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「上村進」の解説

上村進 かみむら-すすむ

1883-1969 大正-昭和時代の弁護士
明治16年1月23日生まれ。大正10年布施辰治らと自由法曹団の結成にくわわる。15年労働農民党結党に参加。昭和8年日本労農弁護士団幹事長となり,治安維持法違反で検挙・投獄される。戦後,自由法曹団再建につくす。24年衆議院議員(共産党)。昭和44年5月19日死去。86歳。新潟県出身。早大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の上村進の言及

【自由法曹団】より

…民衆運動弾圧事件の犠牲者への積極的な弁護・支援活動にあたってきた弁護士の団体。神戸の川崎・三菱神戸造船所争議の調査を契機に,1921年山崎今朝弥,布施辰治,上村進,片山哲ら数十名によって結成され,亀戸事件や多数の労働争議・小作争議に関与した。26年の無産政党分裂で団の統一的活動が困難となり,さらに三・一五事件等の公判方針をめぐり左翼弁護士間の統一も崩れたが,個人の団を自称した活動が行われた。…

※「上村進」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」