下元 健吉(読み)シモモト ケンキチ

20世紀日本人名事典 「下元 健吉」の解説

下元 健吉
シモモト ケンキチ

昭和期のブラジル組合運動家 ブラジル・コチア産業組合創立者。



生年
明治30(1897)年12月24日

没年
昭和32(1957)年9月25日

出生地
高知県

経歴
父の事業の失敗のため、大正3年16歳でブラジルへ出稼ぎ渡航。契約労働後サンパウロ郊外のコチアでジャガイモ生産に従事。昭和2年中尾熊喜らとコチア産業組合を結成、初代理事長となる。これはブラジルの農協運動の先駆的なもので、コチア組合の中心的人物となると共に、ブラジル組合運動の指導的役割を果たした。新興の独立自営農を背景に運動は広がり、第2次大戦後躍進して組合員1万2千人を超える南米最大の農協となった。30年からは母国からの農村青年導入に情熱を傾け、農業と組合の後継者を育成した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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