世界の舞台(読み)せかいのぶたい(英語表記)Theatrum Orbis Terrarum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界の舞台」の意味・わかりやすい解説

世界の舞台
せかいのぶたい
Theatrum Orbis Terrarum

地球の舞台』ともいう。フランドル地理学者 A.オルテリウス (1527~98) が 1570年に刊行した初めての近代的世界地図帳。プトレマイオス以来の新しい知識に基づいてつくられた,系統的で同一サイズの各国図の集大成。 70年にまず,53枚 70地図が発表されたが,その後 95年までに 108地図がつけ加えられた。発表と同時にこの地図帳は一躍有名になり,1612年までに 42版を重ねたといわれる。その後,さらに縮小版,ラテンドイツフランススペインイギリスイタリアの各国語版がつくられた。オルテリウスは G.メルカトル (1512~94) のライバルとして,メルカトルの世界地図帳作成事業に刺激されて,みずからも地図帳作成を始め,先に完成した。

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