亀鳴く(読み)かめなく

精選版 日本国語大辞典 「亀鳴く」の意味・読み・例文・類語

かめ【亀】 鳴(な)

亀が鳴くようにきこえるという、空想的な季語。水を含んで呼吸する音であるとか、シューシューとかすかに聞こえる息の音であるとか諸説あるが、根拠はなく、もともと用例の為家の和歌典拠とされて春の季題とされてきたもの。《季・春》
※新撰六帖(1244頃)三「河ごしのをちの田中の夕やみに何ぞと聞けば亀ぞなくなる〈藤原為家〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android