二荒山神社(栃木県宇都宮市)(読み)ふたあらやまじんじゃ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

二荒山神社(栃木県宇都宮市)
ふたあらやまじんじゃ

栃木県宇都宮市馬場通りに鎮座。豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)を主祭神とし、大物主(おおものぬし)命、事代主(ことしろぬし)命を配祀(はいし)する。日光市の二荒山(ふたらさん)神社と密接な関係を有す。国史の初見は836年(承和3)で、延喜(えんぎ)式内社、下野(しもつけ)国一宮(いちのみや)として崇敬され、宇都宮大明神とも称した。明治の制では国幣中社である。例祭は10月21日で秋山祭ともいい、10月28日と29日の菊水祭には、神輿渡御(みこしとぎょ)、流鏑馬(やぶさめ)神事が行われる。社宝に鉄製狛犬(こまいぬ)(国重要美術品)などがある。

[茂木貞純]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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