入相(読み)イリアイ

デジタル大辞泉 「入相」の意味・読み・例文・類語

いり‐あい〔‐あひ〕【入相】

日が山の端に入るころ。日の暮れるころ。たそがれ時。夕暮れ
「―の座敷電灯いた時」〈鏡花・眉かくしの霊〉
入相の鐘」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「入相」の意味・読み・例文・類語

いり‐あい ‥あひ【入相】

〘名〙 (間に y の音がはいって「いりやい」と読まれる場合もある)
太陽の沈む頃。たそがれどき。暮れ方日没
伊勢物語(10C前)四〇「今日の入相(いりあひ)(ばかり)に絶えいりて、又の日の戌の時ばかりになん、からうじていき出でたりける」
蜻蛉(974頃)下「いりあひつくほどにぞいたりあひたる」

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