割松(読み)サイマツ

デジタル大辞泉 「割松」の意味・読み・例文・類語

さい‐まつ【割松】

《「さきまつ」の音変化》松明たいまつ
御前の御―ともしたる兵衛の尉」〈宇津保・祭の使〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「割松」の意味・読み・例文・類語

わり‐まつ【割松】

〘名〙 細く割った松の薪(たきぎ)。特に、松の樹脂分の多く含まれている部分を割り裂いた薪。昔、灯火用とした。
※俳諧・西鶴五百韻(1679)葛何「住吉の割(ワリ)松売(うり)は穐さびし〈西六〉 ちいさい時には塩をふまする〈西鶴〉」

さい‐まつ【割松】

〘名〙 (「さい」は「さき」の変化した語) 松明(たいまつ)。ついまつ。
蜻蛉(974頃)下「ひるまに見えて、御さい松といふほどにぞ帰る」

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