双ヶ岡(読み)ナラビガオカ

デジタル大辞泉 「双ヶ岡」の意味・読み・例文・類語

ならび‐が‐おか〔‐をか〕【双ヶ岡】

京都市右京区御室おむろにある丘陵。一ノ岡・二ノ岡・三ノ岡に分かれ、西麓吉田兼好が住んだ。双の岡。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「双ヶ岡」の意味・わかりやすい解説

双ヶ岡
ならびがおか

京都市西部、右京区御室仁和(おむろにんな)寺の南に位置する小丘陵。「雙(ならび)ヶ岡」として国の名勝に指定されている。嵯峨野(さがの)の東部にあたり、全山松林に覆われる。北から一ノ岡(116メートル)、二ノ岡、三ノ岡に分かれ丘上には古墳群がある。平安時代に右大臣清原夏野(きよはらのなつの)が山荘を営み、また吉田兼好(けんこう)が二ノ岡の西麓(せいろく)に隠栖(いんせい)して『徒然草(つれづれぐさ)』を著したといわれる。近年、周辺の市街地化に伴って松枯れが多くなり、風致が損なわれているのは惜しまれる。

織田武雄

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android