国際労働力移動(読み)こくさいろうどうりょくいどう(英語表記)international labor flow

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際労働力移動」の意味・わかりやすい解説

国際労働力移動
こくさいろうどうりょくいどう
international labor flow

国境を越える労働力の移動のこと。労働力は人と不可分なので,出入国が自由でないかぎり労働市場は国ごとに分断され,財・金融の市場に比べて国際的になりにくい。こうした移動労働力の全体をとらえることは難しいが,ECでは 1985年に域内で国境を越えて移動した労働者数は 186万 3000人,域外国からの移動は 221万 9000人,アメリカでは移民許可者が 57万人,移民以外で労働を目的とした入国者数は8万 8000人という推計があり,近年は緩やかな増加が見られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android