広幅帯鋼(読み)ひろはばおびこう(英語表記)band steel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「広幅帯鋼」の意味・わかりやすい解説

広幅帯鋼
ひろはばおびこう
band steel

ストリップミルによって連続圧延した鋼板長尺のままコイル巻にしたもの。通常,熱間圧延したものを熱延広幅帯鋼またはホットコイル,さらに冷間圧延したものを冷延広幅帯鋼またはコールドコイルと呼ぶ。日本では,幅 500mmを基準に,それをこえるものを広幅帯鋼,それ以下を帯鋼と呼び,区別している。なおコイル1巻きの長さは,薄いものでは,1000mをこえる。広幅帯鋼はスリットとして帯鋼としたり,溶鍛接鋼管軽量形鋼の材料に供されるが,約半分はコールド・ストリップミルにかけられて,冷延鋼板やメッキ鋼板となる。また広幅帯鋼はレベラー・カットされ,熱延鋼板,厚鋼板となり,6mm以下の鋼板はほとんど広幅帯鋼から製造されている。薄板加工製品,すなわちブリキ亜鉛鉄板,軽量形鋼,溶鍛接鋼管の素材となる。 (→熱間圧延鋼材 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android