恐山の金鉱床(読み)おそれざんのきんこうしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「恐山の金鉱床」の意味・わかりやすい解説

恐山の金鉱床
おそれざんのきんこうしょう

霊場で知られる恐山 (青森県) の温泉沈殿物から高濃度の金が検出された。得られた分析値の最高は 6000ppmを超す。現在,金鉱床は 10ppmあれば,経済的に採掘可能であり,世界で最も高品位の金鉱床として知られる菱刈鉱床 (鹿児島県) の品位が 100ppmであることから,その数値の高さは注目されるが,金を含有する温泉沈殿物の広がりなどは,まだ調査が進んでいない。なお,ニュージーランドのブロードランドやカウェラウの地熱地帯では,地熱発電のとき分離された熱水から金に富む沈殿物が生じている。

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