打崩(読み)うちくずす

精選版 日本国語大辞典 「打崩」の意味・読み・例文・類語

うち‐くず・す ‥くづす【打崩】

〘他サ五(四)〙
① (「うち」は接頭語) こわす。くずす。
※虎明本狂言・瓜盗人(室町末‐近世初)「にんぎゃうをうちくずす」
銃砲を撃って、相手の軍を乱れさせる。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉八「初度の勝に乗じて這回(こたび)も敵を撃崩(ウチクヅ)さんと」
野球で、安打を続けて相手の投手を降板させる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の打崩の言及

【打毀】より

…打壊とも書き,打潰(うちつぶし),打崩(うちくずし),ぶっこわしなどともいう。江戸時代,百姓・町人の中下層身分による大庄屋・庄屋層,地主・在方商人・都市富商などの豪農商の家屋・家財・生産用具類を破壊し,被害を与えた闘争手段で,近世の階級闘争のなかで最も激化した形態の一つである。…

※「打崩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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