把住(読み)ハジュウ

デジタル大辞泉 「把住」の意味・読み・例文・類語

は‐じゅう〔‐ヂユウ〕【把住】

[名](スル)
とらえとどめおくこと。
窈然ようぜんとして同所に―する趣で嬉しいのである」〈漱石草枕
禅宗で、師が弟子を指導するとき、向上させるために、弟子のもつ誤った考えを打破・否定して、困惑絶望に追いこむこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「把住」の意味・読み・例文・類語

は‐じゅう ‥ヂュウ【把住】

〘名〙
① =はじょう(把定)碧巖録‐七六則・垂示〕
物事をとらえ、とどめおくこと。
※哲学階梯(1887)〈今井恒郎訳〉一「其観察せらるるものを意識に把住し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android