掎角(読み)キカク

デジタル大辞泉 「掎角」の意味・読み・例文・類語

き‐かく【×掎角】

《「掎」は鹿を捕らえるのに後ろ足をとる意、「角」は前からつのをとる意》
前後呼応して敵を制すること。
両雄が、相対して争うこと。「掎角の勢をなす」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掎角」の意味・読み・例文・類語

き‐かく【掎角】

〘名〙 (「掎」は鹿を捕えるのに後足をとる意。「角」は角(つの)をとる意)
① 前後から敵を制すること。前後相応じて敵を討つこと。〔文明本節用集(室町中)〕〔蜀志‐蒋琬伝〕
② 両雄が相対すること。双方が各々一方に向きあって立つこと。→掎角の勢い

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普及版 字通 「掎角」の読み・字形・画数・意味

【掎角】きかく

角とり、足ひく。前後相応じて攻める。〔左伝、襄十四年〕譬へば鹿を捕ふるに、晉人之れを角(つの)とり、戎之れを掎(あし)ひき、晉と與(とも)に之れを(たふ)すが如し。戎、何を以てれざる。

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