松の位(読み)マツノクライ

デジタル大辞泉 「松の位」の意味・読み・例文・類語

まつ‐の‐くらい〔‐くらゐ〕【松の位】

始皇帝雨宿りをした松を大夫たいふに封じたという故事から》
大夫五位の官)の異称
江戸時代遊女の最高の地位大夫職たゆうしょく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「松の位」の意味・読み・例文・類語

まつ【松】 の 位(くらい)

① (秦の始皇帝が雨宿りした松に大夫の位を授けた故事から) 大夫(五位の官)の異称。
三位の異称。
八雲御抄(1242頃)三「三位、みつのくらゐ、まつのくらゐ」
③ 江戸時代、遊女の最上位である大夫の位のこと。また、その遊女。
浮世草子・色里三所世帯(1688)下「三代目の高尾小紫〈略〉小長門八千世千と勢是皆松のくらゐとりて」

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