楳茂都陸平(読み)うめもと りくへい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「楳茂都陸平」の解説

楳茂都陸平 うめもと-りくへい

1897-1985 大正-昭和時代の舞踊家
明治30年8月3日生まれ。2代楳茂都扇性の長男。宝塚音楽歌劇学校教授となり,群舞「春から秋へ」で注目される。昭和3年楳茂都流3代家元をつぐ。6年からドイツ舞踊理論などをまなぶ。伝統をうけつぐとともに新舞踊創作,ユニークな作品を発表した。昭和60年2月4日死去。87歳。大阪出身。本名は鷲谷(わしたに)陸平。著作に「舞踊への招待」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の楳茂都陸平の言及

【楳茂都流】より

上方舞の流派。今様風流舞を唱えた初世楳茂都扇性(せんしよう)を流祖とする。初世扇性(本名鷲谷将曹)は父の薫陶を受け,大坂の振付師となった。父正蔵は江戸末期,御所に出入りするうち,雅楽,乱舞,今様などを修得した人であった。初世の実子2世扇性(本名路三郎)は,振付技術が認められ,明治末年から大阪で隆盛をきわめた花街舞踊の振付師となった。3世家元陸平はその伝統を継承,一方で宝塚歌劇,松竹楽劇部等の舞台で新機軸を試みながら軽妙闊達の流風を残して上方舞の中で異彩を放っている。…

※「楳茂都陸平」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」