比翼仕立て(読み)ヒヨクジタテ

デジタル大辞泉 「比翼仕立て」の意味・読み・例文・類語

ひよく‐じたて【比翼仕立て】

洋裁で、上前の打ち合わせを二重にし、隠しボタン・隠しジッパーにする仕立て。コートなどに用いる。
和裁で、襟・袖口・振り・裾を二重にし、2枚の長着を重ねたように見せる仕立て。人形仕立て。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の比翼仕立ての言及

【着物】より

…着付も重ね着が標準となり,少なくとも2枚,一般に3枚,多いものは4枚を重ねた。そのため目につく袖口,八つ口,衿(襟),裾だけを二重にした〈比翼(ひよく)仕立て〉という裁縫を生んだ。 元禄以後〈華美〉と〈流行〉が著しくなり,《女重宝記》に〈時々のはやりそめも五年か八年の間にすたり〉とあるように,あらゆる意匠の変化を次々と求めるようになった。…

※「比翼仕立て」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android