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二重 にじゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

二重
にじゅう

日本音楽の用語。本来3声域の中間のオクターブを意味し,初重 (しょじゅう) と三重との間に位するが,仏教声楽の声明において,特に講式などでの実際ではオクターブに広がらず,中間の音域の核音の間をいう。なお,講式では,この音域による楽曲構成部分の単位名称ともなり,その全体の旋律の形態は特定の類型をもつ。

二重
にじゅう

演劇用語。「二重舞台」または「二重屋台」の略称平舞台の上にさらに高くしたもの。

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デジタル大辞泉の解説

に‐じゅう〔‐ヂユウ〕【二重】

同じことが二つ重なること。「おめでたが二重になる」
同じものが二つ重なること。ふたえ。「物が二重に見える」
二重舞台」の略。

ふた‐え〔‐ヘ〕【二重】

二つ重なっていること。また、そのもの。にじゅう。「ひもを二重に掛ける」
「二重瞼(まぶた)」の略。
腰が折れ曲がること。
「いといたう老いて―にてゐたり」〈大和・一五六〉

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世界大百科事典 第2版の解説

にじゅう【二重】

日本音楽の理論用語。声明(しようみよう)で,低,中,高の三つの音域を区別して,初重,二重,三重という。たとえば3オクターブに及ぶ五音(ごいん)の並びについて,宮(きゆう)~羽(う)をひとまとまりとして中間の音域のものを二重といい,また同一詞章による短い旋律を,段階的に音高と気分を高揚させながら3度唱える場合の2度目をいう。後者の二重は,初重,三重との音程関係が確定している場合と,していない場合とがある。

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大辞林 第三版の解説

にじゅう【二重】

二つのものが重なること。また、そのもの。ふたえ。 「 -に包む」
二つのことが重なること。重複。 「金を-に取る」
「二重舞台」の略。

ふたえ【二重】

二つ重なっていること。また、そうなっているもの。にじゅう。 「紐を-にかける」
腰が曲がっていること。 「いといたう老いて-にてゐたり/大和 156

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世界大百科事典内の二重の言及

【大道具】より

…大道具師の祖といわれるのは江戸日本橋の宮大工の子,初世長谷川勘兵衛(?‐1659)で,その後世襲した代々の勘兵衛によって技術は急速に進歩して現在に及んでいる。 歌舞伎の大道具は,基本的には〈二重(にじゆう)〉と〈張物(はりもの)〉の二つで構成される。二重とは舞台の床と平行で一段高い,家屋,土手,山などの土台を作る台のことで,高さによって常足(つねあし),中足(ちゆうあし),高足(たかあし)などの種類がある。…

【歌舞伎】より

… 大道具小道具も,特殊な例外を除いては写実を避け,様式性を重んじて製作される。定式(じようしき)の大道具の基本は〈二重〉と〈張物〉から成り立っている。〈二重〉は高さに4段階があり,〈高足(たかあし)〉〈中足(ちゆうあし)〉〈常足(つねあし)〉〈尺高(しやくだか)〉と呼ぶ。…

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