沖電気工業[株](読み)おきでんきこうぎょう

百科事典マイペディア 「沖電気工業[株]」の意味・わかりやすい解説

沖電気工業[株]【おきでんきこうぎょう】

1949年設立の通信機メーカー大手。1912年前身の沖電気(株)が創設。1949年企業再建整備法により第2会社として設立。電子通信機器(交換機・電話機),情報処理機器(電子計算機システム・入出力装置),電子デバイス集積回路)を製造NTTと関係の密な企業で,また伝統的に金融端末が強い。本社東京,工場沼津,高崎,本庄ほか。2011年資本金440億円,2011年3月期売上高4326億円。売上構成(%)は,情報通信システム60,プリンタ29,EMS7,その他4。海外売上比率29%。

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世界大百科事典(旧版)内の沖電気工業[株]の言及

【コンピューター産業】より

…60‐61年ころになると,パラメトロンはトランジスターに比べ速度が遅く消費電力が大きいため,コンピューターの回路素子に用いられなくなり,回路素子の主流はトランジスターとなった。トランジスター式コンピューターは59年に東芝のTOSBAC2100型,日立製作所のHITAC301型,日本電気のNEAC2203型が開発され,60年沖電気工業のOKITAC5090型,61年富士通のFACOM222型が開発され,これらは証券会社や商事会社,生命保険会社などに納入された。なかでも1960年完成の日本最初のオンライン・リアルタイム・システムである国鉄の自動座席予約装置,MARS‐1は,最新のコンピューター利用法として評判が高かった。…

【通信機工業】より

東芝の前身である田中製造所が75年に設立された。沖電気工業は81年に明工舎としてスタートし,89年に沖電機工場,1912年に現社名になっている。日本電気は1898年に設立され,富士通は1923年に富士電機製造としてスタートしている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」