無審査主義

産学連携キーワード辞典 「無審査主義」の解説

無審査主義

「無審査主義」とは、特許権の審査方法の1つ。実体審査を行わず、方式審査のみで特許権を付与する方法。日本実用新案法が「無審査主義」を採用している他、イタリアオランダスイスなどの国々が特許法に「無審査主義」を採用している。実体審査を行わない分、早く特許権を付与できるが、特許権を得るに妥当でない技術、既に特許化されている技術に特許権が与えられるケースが多くなりやすい。

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世界大百科事典(旧版)内の無審査主義の言及

【特許】より

…この憲法の規定に基づき1790年に連邦特許法が成立した。この特許法は基本的にはイギリスの特許制度を継受したものであり,当初は無審査主義を採用していたが,1836年に至り,世界ではじめて審査主義が採用され,特許に対する信頼性を飛躍的に高めた。この審査主義は,今日では世界の趨勢となっている。…

※「無審査主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」