焦頭爛額(読み)ショウトウランガク

デジタル大辞泉 「焦頭爛額」の意味・読み・例文・類語

しょうとう‐らんがく〔セウトウ‐〕【焦頭×爛額】

《「漢書」霍光伝から》火災の予防を考えた者を賞しないで、消火のため頭髪を焦がし、額にやけどをした者に賞を与えること。根本よりも末端を重視するたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「焦頭爛額」の意味・読み・例文・類語

しょうとう‐らんがく セウトウ‥【焦頭爛額】

〘名〙 (「漢書‐霍光伝」の「燋頭爛額、為上客」による。頭を焦がし額を爛(ただ)れさす意) 身の危険を顧みないで消火に当たること。転じて、事変渦中に身を投じて奔走すること。
※隣語大方(18C後)二「曲突徙薪に恩沢無、焦頭爛額上客為と申如」
[補注]「漢書‐霍光伝」では「曲突徙薪(きょくとつししん)」に対して用いられ、未然の予防よりも実際に事が起こってからの尽力に功が認められやすいことをいっている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android