消火(読み)ショウカ

デジタル大辞泉 「消火」の意味・読み・例文・類語

しょう‐か〔セウクワ〕【消火】

[名](スル)火を消すこと。火事を消すこと。「消防車が出動して消火する」「消火活動」
[類語]消防火消し消す火事火災火難出火失火炎上大火小火ぼや小火しょうか自火近火急火怪火不審祝融しゅくゆう回禄かいろく大火災大火事山火事火の海焼失焼亡焼尽丸焼け半焼け全焼半焼火元火の元類焼貰い火延焼飛び火引火猛火火の手下火鎮火火事場焼け跡消し止める揉み消す掻き消す吹き消す消える

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精選版 日本国語大辞典 「消火」の意味・読み・例文・類語

しょう‐かセウクヮ【消火】

  1. 〘 名詞 〙 火を消すこと。火事を消しとめること。〔布令字弁(1868‐72)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「消火」の意味・わかりやすい解説

消火
しょうか
fire extinguishing; fire fighting

火を消すこと,特に火災を消すこと。物が燃焼を継続するためには,(1) 可燃物供給,(2) 酸素の供給,(3) 熱量の供給,の3条件が連続的に満たされなければならない。この3条件のうち1つでも欠けると燃焼は成り立たない。したがって消火の原理はこれらの燃焼条件の1つ以上を除去すればよい。可燃物の除去を除去消火という。ガス栓を閉めてガスの供給を遮断すること,石油タンクの火災でタンク石油を取出して安全なタンクへ移すことなど。酸素の供給を遮断することを窒息消火という。一般に空気中の酸素濃度が 15%以下になると燃焼は阻止される。燃焼物の温度を低下させることを冷却消火という。水には冷却効果と,熱を奪って蒸発した水蒸気で空気が希釈されることによる酸素の遮断効果がある。

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世界大百科事典(旧版)内の消火の言及

【消火設備】より

…建物の火災の消火,延焼防止に用いられる設備の総称。消防法により建物種類別,構造別,建物の大きさ別(延べ面積別),収容人数別にその設置が義務付けられている。…

【消防】より

…消防という言葉は,かつては発生した火災を単に消火する作用だけをとらえて用いられていたが,現在では火災を予防・警戒および鎮圧することにより,火災から国民の生命・身体および財産を保護するとともに,水火災または地震等の災害を防除し,およびこれらの災害による被害を軽減することを目的とした行政を表現するものとなっている。さらに1963年以降は救急業務についても法的に根拠づけられたこともあって,防災機関としての消防は広く国民一般の安全確保を図るための重要な行政組織として位置づけられている。…

※「消火」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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