白子(町)(読み)しらこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「白子(町)」の意味・わかりやすい解説

白子(町)
しらこ

千葉県中東部、長生郡(ちょうせいぐん)にある町。九十九里平野に位置する。1955年(昭和30)白潟(しらかた)町、関村、南白亀(なばき)村が合併して成立。新町名は白子神社からとった。九十九里浜海岸に九十九里有料道路が走る。戦国時代は土気(とけ)城主酒井氏の支配下にあり、江戸時代には旗本領天領となった。当時、海浜ではイワシ漁業が盛んで、干鰯(ほしか)が生産された。近年、平野部ではトマト、キュウリの施設園芸による野菜栽培が多く、米作がこれに次ぐ。県立九十九里自然公園区域に含まれ、海水浴場、砂風呂(すなぶろ)(白子温泉)、テニス民宿などの観光施設が多い。樹高9メートルもある関のラカンマキは県指定天然記念物。面積27.50平方キロメートル、人口1万0305(2020)。

[山村順次]

『『白子町史』(1965・白子町)』


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