白栲・白妙(読み)しろたえ

精選版 日本国語大辞典 「白栲・白妙」の意味・読み・例文・類語

しろ‐たえ ‥たへ【白栲・白妙】

〘名〙 梶の木の皮の繊維で織った白い布。雪・霞・雲などをたとえていうこともある。しらたえ。→しろたえの
万葉(8C後)三・四七五「白細(しろたへ)に 舎人装ひて 和豆香山 御輿立たして」
平家(13C前)一「白雪くだりて地をうづみ、山上洛中おしなべて、常葉の山の梢まで皆白妙に成にけり」

しら‐たえ ‥たへ【白栲・白妙】

日本紀竟宴和歌‐延喜六年(906)「仏すらみかどかしこみ斯朗陀弊(シラタヘ)の波かきわけて来ませるものを〈三善清行〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報