細胞外液(読み)サイボウガイエキ

デジタル大辞泉 「細胞外液」の意味・読み・例文・類語

さいぼうがい‐えき〔サイバウグワイ‐〕【細胞外液】

体液のうち細胞外側にあるものをいう。間質液血漿リンパ脳脊髄液などの総称ナトリウムを多く含む。→細胞内液

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「細胞外液」の解説

細胞外液

 細胞を取り巻く液体.血漿,リンパ液,間質液など.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の細胞外液の言及

【間質液】より

…細胞間液または組織液tissue fluidともいう。細胞外液の一部で,血漿と同様,種々の栄養物,電解質,ホルモン等を含む液体で細胞を直接とりまき,細胞の生活環境を形成しているもの。血漿(管内細胞外液)とともに生体内の内部環境を形成し,その電解質組成,浸透圧,pHは血漿とつねに平衡しており,かつ恒常的に至適な状態に保たれている。…

【水分平衡】より

…体液は成人では体重の約50~70%を占めるが,体内ではいろいろに区分されて存在している(体液空間という)。大別すると細胞のなかにあるもの(細胞内液)と細胞外にあるもの(細胞外液)に分かれるが,後者はさらに血管中を循環している血漿水分,組織で細胞間の間隙(かんげき)を満たしている細胞間液(組織液),さらにリンパ液,脳脊髄液,眼房水など特定の部位に存在しているものが含まれる。 体液中の水分は,その量と体液の成分濃度(浸透圧)の両者の安定がいわば妥協されるところで調節され,その結果は血漿の量(循環血液量)とその浸透圧にもっとも敏感に反映される。…

【体液】より

…動物体内の細胞外に存在する液体の総称。細胞外液ともいう。血液,リンパ液,細胞間液,体腔液などの区別がある。…

※「細胞外液」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android