リンパ液(読み)リンパエキ

百科事典マイペディアの解説

リンパ液【リンパえき】

リンパとも。リンパ管内を流れる液体。脊椎動物の毛細血管から組織内に浸出した組織液が,毛細リンパ管に流れこんだもの。ほとんど無色透明の漿液(しょうえき)性液体で,有形成分は主としてリンパ球。もともと血漿に由来するもので,組成はよく似ているが一般にタンパク質濃度は低い。部位によって組成に変化があり,特に腸リンパ本幹を流れるリンパ液は脂肪に富み白濁し乳糜(にゅうび)と呼ばれる。なお,眼球の前眼房,内耳の迷路などの腔所をみたす組織液も広義のリンパ液である。
→関連項目腋窩水腫水疱体液まめリンパ系リンパ心臓リンパ節

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栄養・生化学辞典の解説

リンパ液

 リンパともいう.リンパ系の管にある液.毛細血管から組織に浸出して,再び毛細血管に入る部分と毛細リンパに入ってリンパ管に入る部分がある.血液と異なり解放系で,中にリンパ球がある.

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世界大百科事典 第2版の解説

リンパえき【リンパ液 lymph】

リンパ(淋巴)ともいう。リンパ液とはリンパ管を流れる無色ないし淡黄色の透明な液体で,その99.9%以上は毛細血管から漏出し,組織間隙腔(間質腔)内を移動した液体が毛細リンパ管に入ったものである。この移動のなかで,毛細血管からの漏出液は間質腔ゲル物質内の液体成分や可溶性分子との間に拡散交換を行い,可逆的平衡に達する。少量の栄養物は細胞に吸収され,その組成は毛細血管から漏出した時点とは異なるものとなる。

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