絵事は素を後にす(読み)カイジハソヲノチニス

デジタル大辞泉 「絵事は素を後にす」の意味・読み・例文・類語

絵事かいじのちにす

《「論語八佾はちいつから。「素」は白色の意》絵を描くとき、さまざまな色を塗ったあと、最後白粉を用いて色彩を鮮明にして浮き立たせるように、人間もさまざまな教養を積んだのち礼を学べば、教養が引き立って人格が完成する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「絵事は素を後にす」の意味・読み・例文・類語

かいじ【絵事】 は 素(そ)=を[=より]後(のち)にす

(「論語‐八佾」の「子夏問曰、巧笑倩兮、美目盼兮、素以為絢兮、何謂也、子曰、絵事後素、曰礼後乎」による。「素」は白の意) 絵をかくときは、白い色彩を最後に加えて、全体をひきしめ完成させる。人間もさまざまな教養をつんだ上に、礼を学べば、それまでの教養が引き立って人格が完成する意。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android