総総・房房(読み)ふさふさ

精選版 日本国語大辞典 「総総・房房」の意味・読み・例文・類語

ふさ‐ふさ【総総・房房】

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 多く集まって垂れ下がるさまを表わす語。
※浜松中納言(11C中)二「御ぐしのふさふさと短うて、ゆらめきかかりたる」
② 多くてあふれるさま、ひきしまらないでゆとりがあるさまを表わす語。たくさん。
※類従本讚岐典侍(1108頃)下「我着たる物の色あひ、雪の匂ひふさふさとこそめでたさに」

ふさふさ‐し・い【総総・房房】

〘形口〙 ふさふさし 〘形シク〙 (「しい」は接尾語) 多く集まって垂れ下がる。ふさふさしている。
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下「一面にわたしたる棚に、藤の若葉の青やかに茂りて、若紫のふさふさしきが、滴るやうに垂れたる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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