蓮行(読み)れんぎょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「蓮行」の解説

蓮行 れんぎょう

?-? 鎌倉時代画僧
永仁(えいにん)6年(1298)「鑑真(がんじん)和尚東征伝絵巻」をかく。絵巻は鎌倉極楽寺の忍性依頼でつくられ,奈良唐招提寺に施入されて現存する。俗名は六郎兵衛。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の蓮行の言及

【東征絵伝】より

…奈良時代に,日本に律宗を伝え唐招提寺の開祖となった唐僧鑑真(がんじん)の事績を描いた絵巻。鎌倉時代における南都旧仏教復興の機運を背景として,1298年(永仁6)鎌倉極楽寺の開山忍性が六郎兵衛蓮行なる画工に描かせ,本山唐招提寺に施入したことが奥書や端書によって知られ,現在5巻本として唐招提寺に所蔵されている。内容は,奈良時代末779年(宝亀10)に淡海三船(おうみのみふね)が撰した《唐大和上(とうだいわじよう)東征伝》に基づき,鑑真の孫弟子豊安の《鑑真和上三異事》をも参照して,和文化した詞書に絵をつけたもの。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」